境山の文机

ヘルマン・アーベントロート(1883~1956年)について調べています。 http://sakaiyama.jp/

タシュナー、大好き。

ゲルハルト・タシュナーのヴァイオリン、大好きです。



1つでも2つでもタシュナーの演奏が入っていたらなるべくそのCDは買う、という方針、ここ数年。
とうとうこないだなんて、タシュナーのディスコグラフィーのページを作ってしまった。
自分にとって便利だし。こういうの作っておくと。



http://www18.ocn.ne.jp/~dirigent/discography_taschner.html



タシュナーは録音嫌いだったのだそうで、CDも少ない。
でも、自分が持っていないCDがまだ3つ有る。


トテモくやしいのが、
EMI(CHS5665242 という番号らしい、日本のEMIではないみたい)
から以前に出ていたらしい、この協奏曲集のCDがまだ聴けていないこと。
www.yamachiku.co.jp を参照してます。)



フォルトナー :ヴァイオリン協奏曲
プフィッツナー : ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ : ヴァイオリン協奏曲第1番
メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲
サラサーテ : カルメン幻想曲

[ ゲオルグ・ルードヴィヒ・ヨッフム、グスタフ・ケーニヒ、ルドルフ・ケンペ、フリッツ・レーマン、RIAS放送交響楽団、ヘッセン放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、バンベルク放送交響楽団 ]



プフィッツナー!メンデルスゾーン!
特に特にこの2つが聴きたいっ!!!


どこかのレーベルでまた出してくれんもんかのう、といつも願ってます。




ついでに、CDの解説書から知ったコトをメモメモ。

http://www18.ocn.ne.jp/~dirigent/taschner.html



■ ゲルハルト・タシュナー
1922年05月25日生まれ - 1976年07月21日没


フバイ、フーベルマンに師事。
1939年にチェコのオケでコンマスになってたタシュナーは、この頃アーベントロートに見出され、アーベントロート客演指揮&タシュナーのヴァイオリンでブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏。
コンマスを探してたフルトヴェングラーに、アーベントロートがタシュナーを推薦、バッハのシャコンヌを弾いてコンマス試験に合格。
1941年から1945年にかけてフルトヴェングラー率いるベルリン・フィルのコンマスを務めたとのことです。


Tahraの解説書(TAH461)によると、
タシュナーはベルリン・フィルで1942年03月27日にモーツァルト・ベートーヴェン・ブルッフのヴァイオリン協奏曲、この3曲でソリストとして演奏。
06月21日フルトヴェングラー指揮でブラームスのヴァイオリン協奏曲、
11月26日マタチッチ指揮でドヴォルザークを演奏。
1943年04月28日ベルリンでアーベントロート指揮、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏。
同年09月30日アーベントロートの指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでブラームスの
ヴァイオリン協奏曲を演奏、とのこと。

8/3 仙台フィル・荒町星空コンサート

8/3 第18回荒町星空コンサート

オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番、6番
ドヴォルザーク:「スラブ舞曲集」op.72-2
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」“第2幕の情景”“4羽の白鳥の踊り”
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番

仙台フィル
指揮:外山雄三(仙台フィル音楽監督)

http://www.sendaiphil.jp/concert/



仙台の荒町・毘沙門天境内で毎年恒例となっている星空コンサート。
今年でもう第18回になるのだそうで、ここで外山雄三さん(仙台フィル音楽監督)が指揮されるのは3度目とのこと。


会場にいた人みんなの日頃の行いが良かったからなのか(笑)、幸いお天気に恵まれました。
涼しい風がすっと吹きわたり、ほんとうに、良い夏の宵でした。



この日客演コンマスとしていらしていたのが、ななな何と、N響のコンマス・山口裕之さん。
7月31日福島県の田島町で、ほぼ同じプログラムで仙台フィルの演奏会がありましたので、それで続いて仙台へもいらしてた様子。
毘沙門天境内に早めに着いて、リハーサルの様子をふと見て、山口裕之さんがいらしているのに気付いた時にはもう、ホントびっくりしました。

(そういや昨年10月30日に外山監督:交響曲第4番 深い森,はるかな海 の世界初演の時にも、山口裕之さんが客演コンマスとして仙台フィルへいらしてました。)


2001年の第15回荒町星空コンサートの時も外山監督指揮だったのですが、外山監督の指揮で仙台フィルを聴いたのは、ワタシ、その時が初めてでした。
(しかもこの時「管弦楽のためのラプソディ」自作自演を聴けてしまった。)

以来ワタクシ、外山監督の大ファンです。


(知人には以前、アナタはアーベントロートのファンだから、外山さんの指揮も大好きだ、って言うのは凄くよく分かるよ、と言われた。)


今年5月の第192回仙台フィル定期演奏会で、外山監督指揮仙台フィル「ばらの騎士」組曲はもうホント、
良すぎて、身悶えするほど
素晴らしかったです・・・。


今日も、ご一緒した方と “指揮者が違うと何でこんなにも音楽が違ってくるんだろうね” と話してました。
外山監督指揮・仙台フィル、すっごく好きです。



とてもざっくばらんな雰囲気のこの星空コンサート、
最後に、荒町商店街のヒーロー

「アラマチマン」

が外山監督と山口裕之さんへ花束贈呈して終演・・・でした。

銀色のはしごをのぼっていく。


「きつねの窓」の、静かでどこか物悲しい青い世界をまた読みたくなって、
以前買ったこの本。


「 なくしてしまった魔法の時間 」 [ 安房直子コレクション 1 ]



ほそい糸がふるえて生まれる、ひとつひとつの音は、銀色のはしごをつくっていくのです。熊は、さびしい心をもったまま、その音楽のはしごを、ずんずんのぼっていけばよいのです。すると、さびしい心は、ふっと軽くなって・・・・・・。
「音楽を聞いてると、心が月までとどくんだな、きっと。」
熊は、うっとりとつぶやきました。


「北風のわすれたハンカチ」から一部引用。P.287


この時、熊さんが聞いたのは、北風のおかみさんがヴァイオリンで弾いたメヌエット。




さびしい心をもったまま、音楽のはしごをのぼっていく。




ああ本当に、音楽をきく時ワタシもそうした気持ちがどこかにあるなぁ、ということを思いました。


子供の頃には思いもしなかったことだけれど、大人になってからは、ある日ふと気付いてみれば心の中にねじれ、ひび割れが出来てしまっていることがある。
そうした時、何だか気持ちが渇いて仕方が無くて、とてもとても音楽を欲する、ということがあります。



自分的に


音楽のはしごをのぼっていく


という感じに一番ピッタリするのはどの録音かなぁ、と思って、今、真っ先に浮かんだのはコチラでした。




「ショスタコーヴィチ 交響曲第8番」
ムラヴィンスキー指揮
レニングラードフィル
(1982年)

もっと聴きたい。

ヘルマン・アーベントロートのディスコグラフィーをエッチラオッチラと作成しておるんですが

http://www18.ocn.ne.jp/~dirigent/discography_japanese.html

「手に入る限りは、アーベントロートのCD(&DVD)は 全部買う」
という方針で集めてます。

多分、自分はCD化された録音は全部聴いていると思うのですが、徹底して集め始めたのは数年前からですから、100%というところまでは言えないのがいつも悔しい・・・。


アーベントロート指揮の録音で、まだCD化されていないと思われるものを
以前ピックアップしてみてたのですが

http://www18.ocn.ne.jp/~dirigent/abendroth_unissued.html



・プフィツナー 小交響曲(Kleine Sinfonie) 
アーベントロート指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス


この録音が、SPモノラル盤復刻専門CD-Rレーベルの Otaken Records さんから出たんです。
Otaken Records さん、ありがとう!!大感謝です!!ハート

http://www.aria-cd.com/rinji/25/new01.htm



このところ、アーベントロート指揮のもので初CD化録音が出てきていなかったもので
このプフィツナーはもうホント嬉しい。



でもファンとしては

「もっと、もっと」

と、常に飢えている、そういう気持ちなんです。
アーベントロートのCDというのは、大勢に売れる種類の商品ではないかもしれないけれど、
世に出ると固定客に必ず売れる、そういうところが、言わば

「 着物 」

の様な売れ方なのかもしれません。
Tahra の様なレーベルは呉服屋さん、ってことになりますか。



+++++



自宅でもインターネットを利用するようになった数年前から
ずっと

「 アーベントロート 、ヘルマン・アーベントロート 、 Hermann Abendroth 」

でキーワード検索を執念深く続けてきていて、これはもうホトンド習慣(というか習性・・??)みたいになってきているんですが、でも、アーベントロートに関して私が欲しかった情報すべてをひとつにまとめてあるサイトや本というのは、なっかなか見つからなかったのです。
それが「・・自分がアーベントロートのHPを作ってみようか」、と思うようになったきっかけです。


「 about  Abendroth 」




昨年11月「 Performing Brahms 」
という本を拾い読みしてたら


Performing Brahms : Early Evidence of Performance Style
Michael Musgrave and Bernard D. Sherman, editors
Cambridge University Press
( ISBN 0521652731 )


Chapter 10
In search of Brahms's First Symphony
: Steinbach, the Meiningen tradition, and the recordings of Hermann Abendroth ( Walter Frisch )

この章の著者・ウォルター・フリッシュが、注釈でこんなこと書いてました。

>現在、アーベントロートのバイオグラフィーは出版されていない。
>彼の一生とキャリアについて最も細かく記している解説は、Tahra の
>ルネ・トレミヌ氏によるTAH102のCDセットに付いているブックレットだ。


・・・・・。

アーベントロートに関する本や資料が少ないなかで、以前からTahra の解説書は
一般リスナーのワタシにとって

アーベントロートについての最も詳しい第一級の資料

というものなんですが、専門家の方にとってもそれは同じなんだ、ということをこの時初めて知りました。

音楽とは見るものなり

岩城宏之さんの本「指揮のおけいこ」で、

>ドイツ語に「Die Musik ist zu sehen = 音楽とは見るものなり」という格言がある。

ということが載っていて、仙台フィルの演奏会へ何度も足を運ぶなかでもこの言葉をよく思い出すのですが、先月、


[ 仙台国際音楽コンクール ]


コンチェルトが課題曲のこのコンクール、第1回(2001年)の時に聴けたのはほんの一部だったのですが、今年の第2回ではヴァイオリン部門のほぼ全部を聴いてみて


「音楽とは見るものなり」

このことを今までより更に、強く意識するようになってきています。



CDというもののおかげで、私達はたやすく往年の名演奏や、遠方・所用のため足を運べなかった演奏会の音を追体験できる訳なんですが、それらの演奏をあまりにも気軽に聴けるために、この録音の演奏が良いの悪いのという話を割と簡単に、口にしてしまっているような気がしています。(勿論私自身も含めて。)


コンクールで若い演奏家達の音に触れた時に、普段自分が何となく聴いてきていたその曲が、全楽章を破綻なく弾くことがもう大変に難しい曲であるというのを改めて知ったりですとか、
また、今までチョット苦手だと思っていた曲の良さを、若い演奏家の音に触れることで初めて知るということも何度かあって、勉強中の方々の真摯な演奏に触れることというのは、聴衆の立場の自分にとって非常に貴重な体験でした。



ファイナルへは残念ながら進まなかった演奏者の中で特に印象に残った方が何人かいるんですが




また聴きたい


そう思ったのがこのお2人。



ニン・フェンさん

白井圭さん



http://www.simc.jp/timetable/



ニン・フェンさん。


予選(5/15)・セミファイナル(5/21)ともに演奏順が1番目で、

http://www.simc.jp/volunteer/concerto/images/concerto4-2.jpg

欧州から移動してすぐの出番で時差ボケもあり大変だったらしいですが、予選の時のハイドン、そんな様子は微塵も感じさせない勢いのある演奏で、豊かな音色だったのを覚えています。
そしてシベリウス、とても良かった。これは第1楽章のみの課題曲でしたが、是非全楽章聴いてみたかった。
プロコフィエフ第2番では特に第2楽章で、この曲がどんなに美しいかを教えて貰ったという気がします。



白井圭さん。


第1回(2001年)出場時とは違って、楽器から音がちゃんと響いているというのが聴いていて大変嬉しかった。
(2001年の時にセミファイナルでショスタコーヴィチVn協奏曲第1番、ファイナルではチャイコフスキーVn協奏曲を聴きましたが、大変表現力はある一方で楽器から音が充分響いてきていない、という印象がありました。)
予選のハイドンでは、弦楽五重奏団を自分から引っ張ってってる様子で余裕な感じ。
セミファイナルでシベリウス(第1楽章のみの課題曲)は一部に危ういところがあった気がするが、最後まで崩れることなく弾けてたと思う。
その次のベルク、これがもう大変素晴らしかった。
(セミファイナルでの12人の演奏の中で、最も素晴らしかったのは白井圭さんのベルクだった、という意見が私の知人の中では多いです。)
このベルクで、各弦パートだけでなく管楽器の方の様子も見ながら弾いているのを見た時には感心しました。
ひょっとして、総譜が頭に入った上で弾いていたのだろうか。
オケとの「協奏」という点で、このベルクは秀逸でした。
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