古人の曰く 「家に白澤(はくたく)の図なければ、是の如きの妖怪なし」

という一節が、澤庵和尚の記した「太阿記(たいあき)」にありました。


白澤(はくたく)の図、とは中国の古い話に由来する妖怪図絵だそうです。



検索してみたらこういうページがありました。
 ↓
「白澤 1月号/No.86」 (2002年 中冨記念くすり博物館だより)
http://www.hisamitsu.co.jp/syakai/kusuri/tayori02.htm



妖怪がどんなものであるかを知ることで、それが及ぼす害から逃れられる、そのための妖怪図鑑を、9つの目を持ち人語を解する神獣・白澤の教えを元に中国の黄帝が作らせたそうです。
白澤は旅人を守る神獣、ということでお守りにもなっていたみたいです。


ずっと以前にはこの「家に白澤の図なければ・・」っちゅーのが何のことやらサッパリ分からんかったんですが、今は、ネットで検索すればすぐに手がかりが見つかるので、ホンマ便利だ???。


しかし事柄によっては
ネットで検索しても、知りたいこと全てが分かる訳では無いし、

手がかりも、考える材料も自分の手元には有るのに、それでも
若かった頃には見えなかったことが、今ようやく少し見えてきた様に思える、
そういうこともあるし。



クローバー


ちなみに澤庵和尚が記した「太阿記」は、内容としては兵法の心得メイン。
ワタシがまだ学生の頃、奈良・柳生に数回行ったことが有って
(錦生醸造の柳生錦はトテモ好みの酒で好きだった)
http://www.web-i.ne.jp/kinsei-jozo/

柳生家墓所のある芳徳寺で買って、以来、時々読んでいます。




ワタシは剣道を習う機会は全く無かったのですが、
この「太阿記」に書かれていることは兵法のみならず、色んなことに通ずる心得なのでは、と思ってて、読んでいると、自分なりに色々と気付くことがあります。
また、自己承認欲求、というものについて、それまでとは考えが少し変わったりとか。


二十歳の時はその時なりに読みましたし

今は今で、現在の自分で無いと分からぬ、そういうこともありました。


クローバー