2/11 第208回仙台フィル定期演奏会

ブラームス 悲劇的序曲
ブラームス ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン 松山冴花
ブラームス 交響曲第4番
指揮 広上淳一

コンサートマスター 伝田正秀

(客員首席・ヴァイオリン 白井圭)



オール・ブラームス・プログラムな今回の定期演奏会。
まず仙台フィルの演奏に関して言うと、ワタシは概ね楽しんで聴いてました。


(ワタシの個人的な感想としては、2004年春頃位からの仙台フィルは
どんな指揮者が来ても、コンマスを誰が務めていても
一定水準以上の演奏が出来る、そういうオケになってきてるなぁ、
ということを度々思います。2003年頃まではまだ、指揮者の曖昧な指揮とか
勉強不足っぽい客演コンマスに引き摺られたりする様なことも多かったんですが。)




2006年1月1日仙台フィル・コンサートマスターに就任した
伝田正秀さんがこの定期演奏会で初登場。

(前コンマス・西江辰郎さんが昨年3月31日に退任され、9ヶ月間空席になってました。)


開演前のロビー・コンサートは仙台フィルのメンバーによる管弦室内楽
「Chambre dix(シャンブル・ディス)」の方々がブラームス・Hungarian Dance No.5を演奏。(シャンブル・ディスは3年位前から活動しておられて、電力ビル・グリーンプラザなどでもちょくちょく演奏してはります。)
http://www.tohoku-epco.co.jp/fureai/event/index.html


で、アンコールは「モーツァルト・イヤーなので」と広上さんが仰って
モーツァルト・ディヴェルティメント、確かKV334でした。



音符

松山冴花さんは2004年05月の第2回仙台国際音楽コンクールで聴いた時には、プロフィールを見なくても

「あ、ジュリアード音楽院・・・?」

とスグに分かる弾き方だった記憶があるんですが、でも今回聴いた感じでは
彼女の演奏は、以前とは大分変わってきてる様な気がしました。
でも所々で「荒い」というのはまだまだあって、ワタシ的には
またもう少し変化した後で、改めて聴いてみたいなと思ったです。



広上さんは2001年夏の第167回定期演奏会で初めて聴いて

「・・・苦手だわ、ワタシは」 困った

と思って、今までずっと避けてたんですけど(笑)
今はワタシ定期会員だから聴かない訳にはイカンしな・・・。
で、数年ぶりに聴いてみたら何だかもう以前程には毛嫌いしなくなったんですが、
ただ、あの指揮をずっと見てるとワタシは非常に肩が凝りました。

あの頭の振り方、フルトヴェングラーと少し似てますね。


そういや広上さんはアメリカのコロンバス交響楽団音楽監督に2006-07年シーズンから3年間の就任予定だそうです。
http://www.kajimotomusic.com/japanese/news/200601_hirokami.html
(アメリカではブラームスって余りウケない、と聞いたことがあるんだが、全般に派手派手な曲が好まれる地なのかしら。)


ここ数年の広上さんは、中高年層の男性に特に人気がある様な印象なのだがワタシの知人の間での評判は全く逆で、「良いと思わない」ってハッキリ言う人も結構多くいます。でも、大体そういう方はネットで思ったことを書いたりはしないタイプが多くて、なので広上さんに関しては好評判が目立ってしまうのかなとも思ったり。


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